
みなさんこんにちは。ナインデザインの田中です。
求人採用コンサルティングを行う中で必ず出てくる話題が一つあります。
それは「部下と仲良くすべきか、否か」
ここ数年は「職場の人とは仕事以外で会いたくない」「プライベートのことを話したくない」「飲み会拒否!」という部下も多いのではないでしょうか?
10月からは中途入社が増える季節です。今のうちに、部下との正しい付き合い方を考えてみませんか?
「部下と上司」でキッパリと線を引くと業務効率化になる?
よく「けじめをつける」と言いますよね。
仕事では厳しくても、仕事が終わったり業務途中の休憩ではフランクに話せる上司。私の初就職の上司もそんな方でした。
それよりもさらに線引きを強くし「業務中も業務外も極力関わらない」と、業務効率化ひいては生産性・成果UPにつながるということも上司論として論じられています。
確かに上司・部下という関係とはいえそれぞれ人間です。いくら業務中・業務外で線引きをしているとはいえ、会社での姿・プライベートの姿が介入してしまうのが普通ですよね。
そこをキッパリと分けてしまうと余計な感情を挟むことはなく、論理的な考えだと思います。
しかし、あなたの会社にピッタリの方法なのでしょうか?
次に、これとは全く逆のことを論じている上司論についてご紹介します。
上司からの「声かけ」が仕事を楽しくさせる
「困っていることないか?」「こないだのプレゼンよかったよ」など、上司からほんの一言を与えることで、部下の仕事を楽しくさせられるという意見があります。
「いちいち嫌だな、と思われるんじゃないか」と考えるあなた。
それは、日々のコミュニケーション不足です!
叱り方、ほめ方、話し方に気をつけて接していけば、必ず部下と良好な関係性を築けます。
絶対にプライドを刺激しない叱り方をする
ミスをした部下を叱るとき、つい声を荒げてしまいがちですが、ここで大事なのは3点です。
・必ず個室で、人前じゃないところで叱る
・大声を出さず諭すように話す
・反論の余地を与える
ハラスメント対策を強く言われている中で、みなさんがこういったことをされているとは考えられませんが、今でも部下が「いやでも…」と言おうとすると「言い訳するな!」と言ってしまう人もいるのではないでしょうか?
細かなことも褒めていく
そんなところも?という箇所もしっかり褒めてあげてください。
「電話対応上手になったね」「対応してくれたクライアントがあなたのこと褒めてたよ」など、些細なところをしっかり褒めていくことで、部下の成功体験に繋がり「次も頑張ろう!」という気持ちが湧いてきます。
自分の言動を褒めてくれるし評価してくれるところと全く褒めてくれないけど評価だけしてくれるところなら、絶対に前者で働きたいと思うのが人間です。
話の主役は上司ではなく部下
部下と話すときについ自分の話をしてしまうことはありませんか?そんなあなたは要注意です!
誰でも、自分の話をしたくなるものです。
できる限り部下の話を聞く立場になり、部下の気持ちに寄り添った会話をしましょう。
「結構話が盛り上がっていたのにフラれた」という男性が、実は自分の話ばかりしていて女性は付き合ってあげていただけ…なんて、よく聞く話ですよね。
退職・採用は効率化では防げない問題
2つの上司論についてご説明をしました。
会社の発展を考えると、より生産性をあげて効率よく回していく方がベターだとは思います。
しかし、それは求人採用に困っていない会社がすることです。
私が取材で社員の皆さんに聞く「なぜこの会社に入社を決めましたか?」という質問で一番に挙げられるのは「社長・社員の人柄」でした。地域柄や職種、会社の規模によってそれぞれかとは思いますが、やはり人間関係を重視し、より和やかな職場で働きたいと考えている求職者が多いようです。
退職・採用の問題は、会社の効率化では防げません。
たとえどんなに発展しても退職者が多く求人が入らなかったら会社は回りませんよね。
部下に気を遣って機嫌を損なわないように…ということではなく、きちんと部下のことを尊重し、気遣い、成長を見てあげてください。
もしかしたら部下は上司と違って褒めてくれないかもしれませんが…上司の気持ちはしっかり部下に届きますよ!
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