
全国の求人採用コンサルティングを行っている株式会社ナインデザイン制作部の藤田です。
突然ですが、あなたの会社ではスタッフは「働き甲斐」を感じて働いているでしょうか?
また、社長、経営者の皆さんはスタッフの求めている働き甲斐を理解しているでしょうか?
今、求められているのはやりがい=「働き甲斐」
厚生労働省が行った「働く目的」を調査した結果、「収入を得るため」が最も多くほぼ半数を占めていましたが、2番目に「生きがいをみつけるため」を選択した人が多く、生活するための仕事以外は生きがいややりがいを求めている人が多いことが分かります。
さらに、理想的な仕事として、「収入が安定している仕事」「自分にとって楽しい仕事」を挙げる人がが多く、調査の約半数の人がこれらの項目を挙げているそうです。また、「自分の専門知識や能力を活かせる仕事」もその次に選ばれています。
今、働く人の多くが(収入を得ることはもちろんですが)ただ収入が得れればいいだけじゃなく、仕事に生きがいや自分の能力が活かせる仕事を求めています。
そこで、人材不足を感じている経営者の皆さんは、「今のスタッフは仕事にやりがいや楽しさを感じているかどうか」考えていますか?そして募集要項などでアピールできる働き甲斐って言語化できていますか?
今回は働き甲斐を高める4つのポイントをご紹介します。
スタッフの求めている働き甲斐を理解して、離職者を減らし、新規採用にも役立てましょう!
「働き甲斐」と高める4つのポイント
1、個人の尊重
個人を尊重にするということは従業員を大切にすること。
中小企業だからこそできる、スタッフ一人ひとりの個性や能力、得意なものや不得意なものを見極めて、その人の能力にあったポジションを設定することが楽しく働くことの第一歩です。
誰でも苦手なことより、得意なことをするほうが苦にならず働けますよね。仕事であればそうはいかないということもありますが、それでも得意な仕事をすることで求められていると感じる、また好きな仕事をすることで働き甲斐を得ることができます。
個人の個性や能力を判断するのに役立つのが、「性格診断テスト」です。
弊社でも入社前と入社後に性格診断テストを行い、自分でも感じていなかった個性や能力、得意なものや不得意なものを洗い出し、仕事のやり方やポジション、担当などに役立てています。
性格診断だけが全てではないですが、一つの取り組みとしてこういったものを利用するのも一つの手になります。
2、パーパス・マネジメント
ソニーパーパス(purpose)は本来、「目的」という意味ですが、企業経営では「存在意義」と訳されます。
もともと日本では、近江商人の「三方良し」という考え方や松下幸之助氏の「企業は社会の公器である」という考え方の中が知られていますが、それに近い意味になると思います。
つまり企業がどういった存在意義や価値を通じて社会やクライアントそして働くスタッフに貢献していくのかということです。
働いている人の中には収入が得られればそれでいい人もいますが、企業の理念に共感し、長く働いてくれるような理想的な社員は自分の働く意義であったり、仕事へ求めるものもあります。
そういった優秀で理想的な人材であればあるほど、企業が社会やクライアントそして働くスタッフに貢献していくのかを明示し、共有することが重要となります。
そしてもう一つ大切なのが、存在意義を起点にスタッフ、一人ひとりの幸せを追求することで感じてもらう「幸福感」です。
スタッフの幸せを追求することで働き甲斐を示すエンゲージメントを向上させ、さらに生産性を向上させることもできるのです。
たとえば女性が多ければ、ライフステージによる働き方の変化に柔軟に対応できるように、産休や育休制度を充実させてモデルケースを増やしたり、男性も育児休暇を取りやすくなるように会社全体で取り組むのも一つの手だと思います。
また男女関係なくリフレッシュ休暇などを設けるなど働きやすい環境を作ることで長く働きやすくなります。
3、コミュニティ
コミュニティとは人がつながる場をつくることを意味します。今やSNSが普及し、仕事もリモートワークでも可能になった今、コミュニティーは直接集まることではなく広く繋がれる場所という意味になりました。
少ない人数で構成されている中小企業こそコミュニティに前向きに参加してもらうためにはどうしたらいいのか、リアルとリモートを組み合わせたコミュニティづくりを考えていくことも大切です。
4、仕組みが整っているか
最後に、一番大切なのは人事制度や評価制度がどうなっているのか、その制度がきちんと成り立っているのかスタッフも気になり、制度が整っていれば安心感につながります。
安心感は働きがいの基盤です。不安ばかりの環境で働きがいを見つけることは難しいでしょう。中小企業だから。人数が少ないから。といってなぁなぁでやっていればスタッフは不信感を募らせ、退職へとつながることも少なくありません。
制度が整っていることが前提ですが、人事評価や評価制度がどう行われているのか、自分の評価はどういったものなのか、スタッフに開示することも必要になってきます。
以上4つのポイントを紹介しましたが、皆さんの会社はいかがでしょうか?今回挙げた4つのポイントを強化することは、働きがいを生み出すことにつながります。
今のスタッフは長く続けているということは、新卒、中途限らず、求職者からみても働きやすい職場となるでしょう。
弊社では、そういった取り組みを行いたい、または行っているが求人採用が上手くいかない中小企業、歯科医院さん、介護事業者さんのお役に立ちたいという想いからスタッフ全員でコンサルティングを行う会社です。
弊社のことが少しでも気になった方は、弊社代表が行っているセミナーへご参加いただくか、お問い合わせからご連絡ください。