
全国の求人採用コンサルティングを行っている株式会社ナインデザイン制作部の藤田です。
今回は介護分野での新卒採用を行うための3つのポイントをご紹介しようと思います。
① まずは学生のニーズを把握しよう!
学生は転職者とは違い、給料などの条件面よりも入職後の研修や仕事のイメージ、職場の人間関係等について、研修カリキュラムなどを重視する傾向が強いようです。
福祉系学部や専門学校等で学んできた学生であっても、いきなり現場に配属されることには抵抗や不安を感じており、入職後にどのような研修が受けられるか、どのような環境で働くのかという点について強い関心を持っています。
充実した研修や風通しの良い風土などを積極的にアピールすることで応募者の確保につなげていく姿勢が重要になってきます。
② 入職後の研修内容や職場の雰囲気など、様々なツールを通じて情報発信する!
学生が就職先を探す上で利用する主な情報源は、学校に来る求人票やその会社のパンフレット、会社訪問や説明会が主でした。
ですが、今は説明会が開催できなかったり、実習がなくなったりして学生が情報を得る場所が少なくなっており、企業サイトや採用サイトから情報を得るケースが増えています。
また、最近ではブログやSNSを活⽤して施設の概要や採⽤情報などを発信する事業者も増えているようです。
SNSなどは学生もよく利用しているツールだから身近な情報発信として適していますね。
①で示した内容を学生にアピールするわけですが、求人票だけで伝えられる部分は少なく、企業説明会も限られた時間・場所になるため、アピールする媒体として採用サイトや就職パンフレットなどが適しています。
また、リクルーター制を導入している事業所もあります。リクルーター制とは、事業所の若⼿職員が橋渡し役として出⾝校のゼミやサークルの後輩に対して⼊職の声掛けを行い、受け身の姿勢から自ら欲しい人材を探していくやり方も活用されています。
事業所で行っている研修や取り組みを若手社員が自らのSNSで発信することで、後輩の学生等に対して「この法人は研修が充実している」とのアピールにつながった例もありました。
③ 学生本人以外への働きかけ
高校生や大学生の就職先選びには、保護者や進路指導担当者、ゼミの指導教員など学生本人の周りの方の意見も大切になってきます。
新卒採用を進めるには、学生本人に加え、関係者に事業所の魅力をいかに理解してもらうかという視点も重要になります。
一般に介護業界に対するイメージは、「3K(きつい、汚い、危険)」と言われ、「夜勤があり、不規則になりやすい」「給料が安い」というマイナスイメージを持っている方も少なくありません。
そのため、学生本人が介護業界を志し、就職先として介護施設などを選択しても、保護者や教員の反対のためにその進路を諦めるという結果にもなりかねません。
学生の応募者を増やし、また、内定辞退等を避けるためにも、定着率等の正確なデータや仕事の魅力、人材の活躍状況をPRすることが重要になってきます。
情報を提供するために、どこでも、誰でも確認できるサイトが情報提供の場として適しています。
採用サイトでは、現在働いているスタッフの声や人材育成の活動、スタッフに関する数字(定着率や男女比、平均年齢など)の情報、仕事情報、仕事に関する疑問などを掲載することで、保護者や教員へのイメージ向上につながっていきます。
さらには、普段から実習や職場体験の受入れ、地域社会と積極的に関わりを持ち、地元の高校や大学の教員、保護者などを含む地域住民に事業所の活動内容を伝えていくことも、法人に対する理解促進に向けて重要になってきます。
1番重要なのは「ミスマッチを生まないための情報提供」
さて、今回は介護分野での新卒採用を行うための3つのポイントをご紹介しました。これからの働き手である学生を採用するに当たって、すぐにやめてしまったりしたらもったいないですよね。だからこそ、ミスマッチのないように適切な情報提供を行っていくことが大切になります。
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