
最終更新日:2022年3月25日
こんにちは、ナインデザイン保守管理を担当しております、中山です。
この記事では、介護職の人手不足と解決方法についてご紹介したいと思います。
介護職の有効求人倍率をご存知ですか?
皆さんは介護職の求人倍率をご存知でしょうか?中々ご存知でないかたが多くいらっしゃると思います。
介護職の平均求人倍率は約3.8倍となっております。下記画像は厚生労働省が出しているデータになり、平成31年4月時点での都道府県別の結果となります。
特に都市部では、5ないし6倍を推移しており、深刻な人手不足状態となっております。

介護における人手不足
介護における人手不足の背景として、日本の少子高齢化問題があります。
令和元年版高齢社会白書によると日本の総人口は、平成30(2018)年10月1日時点で約1億2,000万人となっており、そのうち65歳以上の高齢者が人口の約28%を占めています。
また、少子化をめぐる現状によると、2019年における出生数は過去最小となっており、0〜14歳の若年層が約12%となっており減少傾向に陥っています。
この数値から分かるように、介護を必要とする高齢者が増え、介護をする若者が減っているというような状況になっています。
このような時代背景に加え、求人倍率も高くなっており、介護事業所においては人材獲得競争が激しく採用ができないという問題も起こっています。
また、介護職を辞めた理由として、人間関係や給与面を理由に辞められれる方も多く、働く環境であったり、賃金面での問題も解決していかなければなりません。
これからの介護に必要な人材数について

引用:厚生労働省「介護分野の現状等について」
資料にある通り、都道府県が推計した介護人材の需要によると、2016年度は約190万人、2020年度末には約216万人、2025年度末には約245万人が必要だとされています。
現在が、2021年度であることからさらに29万人、年間約6万人の介護人材を確保する必要があるとされています。
年間約6万人の介護人材が必要とのことですので、採用計画を立て計画的な採用を行う必要があると考えております。
採用がうまくいかない要因
離職率の高さ
介護において、離職率の高さに頭を悩ませている経営者様も少なくないと思います。
主な離職の理由として
- 職場の人間関係に問題があった
- 結婚や育児を機に仕事を辞めた
- 理念や運営に不満があった
- 将来の見込みがない
といった理由が多くなっており、精神的また肉体的疲労も離職の原因に繋がっています
https://www.city.nichinan.lg.jp/main/info/data/9692a50ff4f8f7fc73210d9f790ff812.pdf
引用:令和元年度 介護労働実態調査結果について
給与や待遇の問題
離職の理由にも上げられる給与・待遇の問題ですが、以前から給与水準を上げるべきだという声はたくさんありました。
なぜ介護職の給与は低いのでしょうか。収入を増やすための財源が少ない、もしくは事業所の支出が多いために、人件費を増やすことができないためだと考えられます。
また、介護職の給料は全産業の平均月収より約11万円も低くなっているというようなデータもあります。
ですが、現在では国の政策により、段階的に処遇改善政策を実施。月額平均給与の増加額は、平成21年度で24,000円、平成24年度で6,000円、平成27年度で13,000円、平成29年度で10,000円を実現しています。2019年10月にも、政府主導による処遇改善がなされています。
https://www.city.nichinan.lg.jp/main/info/data/9692a50ff4f8f7fc73210d9f790ff812.pdf
引用:介護職の今後の給料はどうなる?
採用への解決方法として
給与の面でご説明しましたが、現在国においても介護職員の処遇改善や離職防止・定着促進・生産性向上などの取り組みを行なっております。
この取り組みを、地方の各介護事業所においても、働きやすい環境を整えたり、資格取得を支援するなどの対策を行う必要があると考えております。
また、介護問題の情報を発信することで一般の方にも影響させ、人手不足だという意識を持ってもらうことも重要です。
以下の記事で介護職にも使用できる求人広告媒体をご紹介しております。