
キャリア面談とは?
株式会社ナインデザイン、ライター担当の松村・田代です。
キャリア面談という言葉を耳にしたことはありますか?以前から行われている面談とは異なり、新たに導入する企業が増えています。
今回は、キャリア面談の目的とその活用法をお伝えします!
キャリア面談の目的
キャリア面談は、従業員が自身のキャリア形成をどうしていくのか、また企業は従業員のキャリアに対して何ができるのかを中長期的に考えることを目的としています。
具体的には何をするの?
- 従業員の理想のキャリアや中長期的な目標、興味がある分野などの情報収集をする
- 従業員の仕事に対する課題や悩みを共有する

面談といえば、これまでは業務の進捗状況把握や業績の評価が主な目的で、上司からの話がメインとなることがほとんどでしたよね。
キャリア面談はこのような業績面談とは違い、社員自身に焦点を当てて話し合いをしていきます。
キャリア面談のメリット
主なメリット
- 社員自身が叶えたい目標やイメージに気づき、今後のステップを理解できるので仕事へのモチベーションアップに繋がる
- やるべきことの優先順位が理解しやすくなり、長期的な目標に向けた自主的な行動を促せる
従業員一人ひとりのキャリア支援は社内全体にも良い影響を与えます!
- 社員が目標実現に向けて自律的に努力するようになるため社内が活性化される
- 仕事への意欲が向上するため離職率が下がる
- 社員の強み・能力を効率的に引き出せるので生産性が向上する
また、採用活動において自社の積極的なキャリア支援をアピールすれば、他社に属している成長意欲の高い人材が興味を持ってくれる可能性もあるでしょう。
キャリア面談に必要な準備
面談の目的をハッキリさせておきましょう。
「何についての面談なのか」「準備物はあるのか」を事前に社員に伝えることで、より中身の濃い面談になります。
事前アンケートを活用すると、お互いに話す内容の事前整理ができますね。

事前アンケートの記入例はこちら
- 現在の仕事に関する内容
- 業務成果状況や給与に関する内容
- 社内の人間関係に関する内容
- どのようなスキル・資格を持ちたいか
- いつまでにどれだけの年収になりたいか
- プライベートで叶えたいことはあるか
キャリア面談の進め方
所要時間と場所
面談時間は30分〜1時間ほどスケジュールを確保しておきましょう。本音を聞き出すためには、周りの目を気にせず話ができるように個室を確保することが好ましいでしょう。
面談実施者が大切にしたい進め方のポイント
- 面談対象者の過去の失敗や達成できなかったことに焦点を当ててしまうと、萎縮して本音を引き出すことができなくなってしまいます。長所や本人が自覚していない実績などを挙げながら面談を進めましょう。
- 面談中は、話し合いによって実施者が感じたことを言語化し、その内容を対象者に質問として投げかけて本人の気付きに繋げていくことが大切です。
せっかくの面談の機会ですし多くのことを聞きたくなりますが、質問攻めにするのではなく、気になるポイントを探りながら掘り下げるようにすることで今後のキャリア形成に活かしていきましょう。 - 対話中に解決策がわかったとしても、すぐに提案するのではなく対象者自身に課題解決のためにどうしたら良いのか考えさせる
あくまでキャリア面談の目的は、社員自身が長期的な目標に取り組むために行うものなので本人の気付きを引き出すような進め方を意識してみましょう。
キャリア面談を成功に導くための方法と留意したいポイント
面談を実施する側は聞き役に徹することが重要です。
担当者が高圧的な態度であったり、語尾を強めて指導することがあったりすると面談を受ける社員は萎縮してしまいます。
そのために、本来の目的である内容まで聞き出すことができなくなってしまいます。
面談後に最も重要なのは、「指導」ではなく「アドバイス」です。
同じ会社で働く先輩として助言やアドバイスを行いましょう。
また、定期的な面談やフィードバックを行い現状把握やアドバイスを続けられる関係形成の機会にしていきましょう。

社員自身に焦点を当ててチームの活性化につなげよう!
いかがでしたか?キャリア面談を通して社員がどのような意識で仕事をし、自身のキャリアをどのようにしてきたいのか知ることで、会社として何ができるのか把握して社員教育や業務改善を図るきっかけになりそうですね。
社員とコミュニケーションを図る機会にもなり、離職防止にもなりますよ。
社員一人ひとりに焦点を当てることでチーム、そして会社全体の活性化に繋げていきましょう!