
こんにちは、ナインデザインのライター担当の田中です。
2023年に入ってから転職活動をはじめる人も増え、有効求人倍率が少しずつ下がってきました。
とはいえ、今なお求職者とくに新卒生を求める企業は多く、中小企業も様々な手を打っているのが現状です。
新卒の就職活動はコロナ禍でオンライン化が加速し、採用する企業側にもオンライン化の対応が求められています。
新卒の就活生は生まれた時からインターネットやSNSに触れているデジタルネイティブであり、SNSを使った就活が「当たり前」になりつつあります。
この記事では、就活生に向けた企業のSNS活用方法について解説します。

あなたの会社には企業公式SNSはありますか?
企業公式SNSがない、または作成したものの放置している採用担当の方は多いのではないでしょうか。
SNSを活用するためには、「就活生がSNSでどんな情報を集めたいか」という就活生のニーズを知る必要があります。
就活生にとってSNSを使う主な目的やメリット
- 気になる企業の採用担当のアカウントをフォローするだけで確実に情報を得られる
- 就活サイトや企業の採用サイトでは見られない「社内の雰囲気」がわかる
- ハッシュタグやグループなどSNSの機能で就活生同士や企業とのつながりができる
特に「社内の雰囲気」は、就活サイトなど整理された情報とは異なり、先輩社員や採用担当者の「生の声」で雰囲気や人柄を垣間見ることができます。
企業公式SNSで社内のいい雰囲気が伝われば、より多くの就活生が興味を持つでしょう。
就活生がSNSを使う目的を踏まえて、企業公式SNSで発信したい内容は主に以下の3点です。
- 会社説明会など採用に関する情報
- 就活生に向けてのアドバイスなど就活に役立つ情報
- 「会社説明会の裏側」「本社オフィスの雰囲気」など社内の雰囲気や先輩社員の人柄がうかがえる内容
さらに、就活生は複数のSNSを併用して情報を収集していますので、SNSの特性に沿った効果的な運用が必要です。
「就活生がSNSで何を知りたいか」「どこが使いやすいのか」を理解し、うまく使い分けて効果的な採用活動につなげましょう。

企業公式SNS:Twitter
Twitterの特徴は、タイムラインや検索結果が時系列で表示されるため、リアルタイムの情報を簡単に検索できることです。
運用面では、文字数や画像枚数の制限により手軽に投稿できます。社内の日常の風景を発信することでライブ感を演出でき、就活生から親近感をもってもらえます。
その反面、拡散機能が優れているため、1つのミスが大きな問題になることもあります。誤字・脱字はもちろん、企業公式アカウントとしてふさわしい内容かも含めて複数名でチェックする体制を整えましょう。
また、投稿頻度にも注意が必要です。投稿が多すぎると「無駄な情報が多い」、少なすぎると「有益な情報が得られない」と判断され、就活生が離れてしまいます。「2日に1回」「1日2回」など一定の投稿頻度を保った運用が大切です。
企業公式SNS:Instagram
Instagramは画像・動画での情報発信に適しています。フォローしていないアカウントの投稿も「おすすめ」で表示されるため、検索していないユーザーにもアプローチできます。
運用面では、写真や動画で視覚的にアピールできることがメリットです。インスタライブで先輩社員の座談会や就活生との会話ができ、コミュニケーションツールとしても優れています。
注意点は、画像や動画を準備するコストがかかることです。また、テキストデータの投稿には適していないため、テキストを読ませたい場合は要点をまとめたスライドを作成する必要があります。社内に画像制作できるスタッフがいない場合は外注も検討しましょう。
企業公式SNS:Facebook
Facebookは実名登録のアカウントがないと閲覧できないため、他のSNSと比較すると機密性が高いことが特徴です。
運用面では、投稿内容によって画像や文章を組み合わせて投稿できます。画像メインのシンプルな投稿も、スケジュールなど文章中心の投稿も自由自在に変化させられます。
Facebookは10代・20代の若年層の登録者数は他のSNSに劣りますが、グループ機能が充実しており、インターン生などとグループを作ることで関係性を構築できます。
企業公式SNS活用のメリットとは?
企業公式SNSの運用は、新卒採用における人材確保だけでなく、採用後の新人教育においてもメリットがあります。
主なメリットは以下の3点です。
- 早期退職につながるミスマッチを減らせる
- 採用コストを削減できる
- 企業イメージ向上につながる
それぞれのメリットについて解説します。
早期退職につながるミスマッチを減らせる
新卒採用で優秀な人材を確保できても、早期退職が多発すると企業にとっては大きなダメージです。
厚生労働省のデータでは、就職後3年以内の離職率が3割を超える状況が続いており、その主な要因の1つは「仕事が自分に合わなかった」「思っていた仕事と違っていた」などのミスマッチです。
企業公式SNSで研修内容や先輩社員の働き方を発信することで、就活生は入社後の自分をイメージしやすくなります。
SNSのコメントやライブ配信で就活生と会話することで就活生の不安を払拭でき、企業への信頼感が高まります。
入社後も考慮したSNS運用でミスマッチを減らし、新入社員が長く働き続けられる採用活動につなげましょう。
採用コストを削減できる
SNSは無料でアカウントを作成できるため、求人広告費を大幅に削減できます。
就活サイトや企業の採用サイトに比べて拡散力が高く、就活生に直接アプローチできるので、コストパフォーマンスは非常に高いといえます。
ただし、投稿する画像や文章の質が低いと逆効果のため、運用を外注する場合はコストがかかりますので注意しましょう。
また、削減した広告費を会社説明会や先輩社員との面談など他のコンテンツに充てることで、より効果的な採用活動につなげることも可能です。
企業イメージ向上につながる
企業公式SNSはブランディングも兼ねているため、企業の魅力をアピールすることで、企業イメージの向上にもつながります。
企業イメージが向上すれば、就活を控えた大学生や高校生にも「この企業で働きたい」と興味をもつ方が増え、採用活動に長期的なメリットをもたらします。
ただし、SNSは高い拡散力があるため、画像や文章でのミスや、誤解を招くような表現があると即座に企業イメージの悪化につながります。必ず複数人でのチェック体制を整えてから運用を始めましょう。
企業公式SNSをうまく活用して、就活生だけでなく企業全体のイメージ向上につなげることが大切です。

就活生に向けた投稿の例をご紹介
企業公式SNSの就活生に向けた投稿の例を紹介します。
Twitter:株式会社講談社
企業公式アカウントと、採用担当アカウントを運用しています。
採用スケジュールだけでなく、座談会や講演会の情報、採用担当者の想いも投稿し、社内の雰囲気が伝わりやすい工夫があります。
Instagram:株式会社アダストリア
アダストリア新卒採用
Instagram上でオンライン会社説明会を実施しています。高いデザイン性のある採用サイトとの連携もあり、企業理念やキャリアプランを視覚的にアピールしています。
Facebook:ソフトバンク株式会社
ソフトバンク新卒採用
採用サイトと連携し、先輩社員のインタビューなどのコンテンツを充実させています。企業のCSR活動なども発信し、企業の社会における役割を紹介しています。
SNSを上手に活用して就活生に会社をアピールしましょう!
企業公式SNSの活用は、直近の応募者を増やすだけでなく、入社後のミスマッチの防止や、就活を控える学生へのアピールなど長期的な効果が期待できます。
就活サイトだけに頼らず、コストを抑えた効果的な新卒採用を進めていきましょう。

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