
株式会社ナインデザインの保守管理を担当しております、中山です。
この記事を読んでいただいている方は、新卒採用の中で「条件にマッチする学生と会えない」「母集団形成が上手くいっていない」「採用におけるノウハウがない」などお悩みや課題を抱えている方も多いかと思います。
新卒採用では、社会人経験のない学生が求職者となるため、中途採用と比べると企業の知名度が比較的低い中小企業やベンチャー企業などは、応募がなかなか集まらず、採用活動に苦戦するケースが多いです。
そのような中で、新卒採用活動を成功させている企業と、そうでない企業との大きな違いは【情報発信力】です。
新卒採用が上手くいっている企業は、様々な手段で求職者に向けた訴求を実施しています。
学生は、多くの企業を比較しながら就職活動を行うため、情報量が少なかったり、学生が本当に知りたい情報が開示されていない場合は、競合他社に負けてしまいますよね。
そのため、企業側から積極的に就活生が知りたい情報を発信することが採用成功のカギとなります。
本記事では、新卒採用に向けた情報発信の重要性やポイントを解説していきます。
質の高い情報発信の重要性
就活生は、採用情報・企業情報を、応募や選考の判断材料にしますが、売り手市場で多くの企業が求人募集をしているため、基本的な募集要項だけではなく、より多くの情報でアピールする必要が出てきました。
また、情報の質も求められるようになりました。
企業側は自社を知ってもらいたいという思いから、「企業理念」や「サービス・製品」「業界」についてなどの情報をメインに採用情報として発信することがよくありますが、それは、情報を受け取る側の就活生が本当に知りたいことでしょうか?
選考の中で聞きたいと思っても質問できない就活生も少なくありません。選考に影響するのではと感じて、質問を躊躇してしまう場合もあります。
本当に知りたい情報を得られずに選考に進んでしまい、入社後にギャップを感じ、早期退職となってしまうというケースもあります。
このように母集団形成の他、ミスマッチ防止にもつながるので、”就活生が求めている情報を発信する”ことが重要です!

就活生が本当に知りたいこととは?企業選びのポイント
情報の質の高さについてお伝えしましたが、就活生が本当に知りたいこととはどういう内容でしょうか。
マイナビ社によると、学生の企業選択のポイントについて、以下のような結果が発表されています。
企業を選択する場合にどのような企業がよいか(あてはまると思う項目を2つまで選択)を聞いたところ
「安定している」が43.9%(対前年1.1pt増)と最多となった。
「自分のやりたい仕事(職種)ができる」が32.8%で前年比1.8pt減
「給料のよい」が19.1%で前年1.6pt増となり
前年同様トップ3の項目となった「給料のよい」は16年卒調査以来毎年上昇していたが、前年22年年卒で2.3pt減少。今年は1.6pt増加となった。
その他、「休日、休暇の多い会社」が前年比0.8pt増、「勤務制度、住宅など福利厚生の良い会社」が前年比0.4pt増となるなど、
安心して働ける環境(制度面や待遇)や、ワークライフバランス(休み)に関する項目も増加している。
引用:マイナビ 2023年卒大学生就職意識調査
この結果より、とくに以下の項目が就活生の本当に知りたい内容となりそうですね。
働く環境や制度
仕事とプライベート、どちらも充実させたいと考える就活生も多いことから、ワークライフバランスに関する項目は事前に知りたい情報のひとつになっています。
また、選考の中で学生側から質問しにくい情報でもあるため、なるべく事前に公開していただきたい情報です!
【例】
「給与」「ボーナス」「休日・休暇」「勤務制度」「残業時間」「待遇手当」「福利厚生」「勤務地」「転勤の有無」「リモートワークの有無」など
具体的な仕事内容
中途採用と異なり、社会人経験のない学生にとって、「営業業務」「事務業務」などの一言では、働くイメージがつきにくいため、学生視点での説明ができているかがポイントになります。
【例】
「社員の1日のタイムスケジュール」「若手社員のリアルな声」「社内の雰囲気」「キャリアパスのイメージ」
採用の情報発信におすすめの手法
情報発信の重要性をお伝えしましたが、情報発信におすすめの手法を5つ紹介します。
1.自社採用サイト
採用情報に特化した自社採用サイトにて、採用に関わる情報を掲載する方法です。
サイトやコンテンツ制作には時間やコストはかかりますが、
フォーマットがないため、自由度が高く、幅広いコンテンツを掲載できます。
2.SNS(Instagram、Twitter、Facebook)
InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSを使用して発信する方法です。
20代の多くが利用しているサービスのため、新卒採用向きの手法です。多くの人が利用するサービスで、拡散力も高いため、近年SNS採用を導入する企業も増えています。
採用ターゲットとなる学生に合わせたSNSを選ぶようにしましょう。
企業の公式アカウントだけでなく、採用担当者の個人アカウントを作成し、採用活動を行うケースもあります。
※SNSでは炎上というリスクもあるため、表現は配慮には注意が必要です。
3.動画(YouTube等)
文章だけでなく、動画によってインパクトを残せる方法です。
YouTubeもSNS同様に、多くの人が利用するサービスのため近年導入する企業が増えています。
動画を活用することで、会社の雰囲気など、文章だけでは伝わりにくい情報を発信できることが特徴です。

4.note
法人向けサービス「note pro」は、オウンドメディア制作よりも手軽に利用できる企業の情報発信サービスです。
カスタマイズ性も優れており、また社員個人のアカウントで作成された記事をまとめることもできるため、社員一人一人の情報を発信することもできます。
サポートも充実しているため、メディア制作や運営が初めてという企業も導入しやすいサービスです。
5.Wantedly
求職者とのマッチングをはかるビジネスSNSです。
ストーリーというブログ機能を用いて情報発信ができることや、求人広告の掲載・ダイレクトスカウトも利用可能なため、情報発信から母集団獲得まで行えることが特徴です。
フォーマットに沿って画像・文章を挿入するだけで、簡単に制作することができます。
競合他社との差別化!情報発信のポイント
情報発信する手法を紹介しましたが、情報発信をする際にはポイントがあります。
今回は4つのポイントを紹介します。
1.就活生が本当に知りたい情報を分かりやすく伝える
基本的な募集要項は、求人サイトで確認できるため、上述したような就活生が本当に知りたいコンテンツを発信することが大切です。
また情報を発信する際は、(社会人経験のない)学生が理解できる言葉・内容か、学生の視点で考えましょう。
2.継続的に情報を発信する
情報発信する手法としてSNSなどを紹介しましたが、これらは1回の情報発信では結果が出にくいため、定期的な発信が必要になります。
中長期的な取り組みとして実施しましょう!
3.現場を巻き込む
就活生が本当に知りたい情報は、会社のリアルな情報です。
そのため、採用担当者だけではなく、該当する職種の社員や、就活生に近い年代の社員など、現場の社員を巻き込みながら発信していくことが大切です。
4.複数の手法を活用し、拡散する
ひとつの手法だけでなく、複数の手法を活用することで、効率的に情報を発信することができます。作成したコンテンツは、多面的に活用することをおすすめします。
5.質の高い情報発信で採用成功を!
企業側から積極的に情報を発信することは、応募意欲の向上はもちろん、選考中での志望度向上や、入社後のミスマッチによる早期離職の防止など、様々な効果が期待できます。
新卒採用を成功させたい!という方は、ぜひ取り入れてみてくださいね。
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