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公開日:2023.3.29 更新日:2023.5.30

インターンシップは何をすべき?検討する前に知っておきたいこと

インターンシップは、実際に学生が企業に身をおき、職場の雰囲気や仕事の様子などを掴んでもらうために行うものです。

接することのできる学生の数は少ないですが、一人ひとりの学生と密に接することのできる機会でもあります。

インターンシップを行うことは企業にとって優秀な人材確保や新卒採用できる機会であり、また自社をよく理解した上で入社してもらうことで、ミスマッチも防げます。お互いにメリットのあるものだと言えるでしょう。

本記事では、インターンシップを自社で行う際の内容や準備、メリット・デメリットなど、インターンシップが進めやすくなるようなポイントをご紹介しています。

これから新卒採用をお考えの方や効果的なインターンシップを行うための取り組み中の方は、ぜひご覧ください。

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そもそもインターンシップとは?

インターンシップの定義は「学生が在学中に自らの専攻・将来のキャリアに関連した就業体験を行うこと」とされています。

従来は、実際の仕事を体験してもらうという意味合いで行われていましたが、近年はセミナーや研修、グループワークなどといった形式も多く行われています。

いずれにしても、何のためにどのような内容で行うのかを明確にして実施する必要があります。

まずは「何のためにやるか」を明確にすること

インターンシップを行う前に、まず「何のために行うのか」という自社にとっての目的と目標を決めておいてください。

インターンシップを通して、自社が得たいものは何でしょうか。企業や業界への理解を深めたいのか、ビジネススキルの向上を図りたいのか、就職活動の支援をしたいのかなどによって、どのようなプログラムにするのかが見えてきます。

ここを明確にすることで、どんな学生に来て欲しいのかというターゲット設定もできますね。

インターンシップのメリット・デメリット

インターンシップを行う場合、準備などに要する時間や労力を考えると、なかなか気が進まないという方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、インターンシップは企業側はもちろん学生にとっても大変意味のあるものです。ここでは企業にとってどのようなメリット・デメリットがあるのか説明していきます。

企業側にとってのメリット・デメリット

メリット

  • 学生と接点を持つことができる
  • 入社前の教育期間にもなり、スムーズに仕事をスタートしてもらえる
  • 優秀な人材を確保できる機会になる
  • ミスマッチを防げる

デメリット

  • 準備に手間と時間がかかる
  • 受け入れ体制を整えるためにマンパワーが必要になる
  • 学生のニーズに答えられないと思う結果が得られない可能性がある

インターンシップは、企業にとってこのようなメリット・デメリットがあります。実施する際には大変なこともありますが、目的を持ってしっかり行えば、デメリットよりもメリットの大きいものだと言えるのではないでしょうか。

インターンシップの進め方

次に、インターンシップの進め方について解説していきます。

これからあげていく項目をそれぞれ決めて組み立てていくと、インターシップの大枠が決まってくると思います。ぜひ参考にしてください。

インターンシップの内容を決める

インターンシップには色々な種類があり、設定する期間も様々です。良い内容にしようと思うと、つい詰め込みたくなってしまうこともあるかもしれません。

しかしインターンシップを充実したものにするためには、無理なく遂行できる内容を組み立てることが大事です。

ここではインターンシップを行うに当たって、設定するべき項目をあげていきます。

インターンシップの形式はどうするか?

インターンシップを行う目的に対して、効果が得られると思われる内容を設定しましょう。インターンシップの主な形式は以下のような3つです。

セミナー型形式

説明会やセミナー形式、見学を1日で行うなどのインターンシップです。

業務体験型形式

グループワークやグループディスカッション、プレゼンテーションなど、テーマや課題を与えて行うスタイルです。セミナー型に比べ、より個々の性格や適性などを把握しやすくなります。

就業型形式

実際の実務を体験してもらうという、インターンシップ本来の意味に近いものです。他の方法よりも効果を得られる可能性が大きいですが、その分準備やフォローなどのための時間やマンパワーが必要になります。

インターンシップ の期間はどうするか?

インターンシップを実施する期間は、1日などの短期間から夏季・冬季の休暇時期を利用した1〜4週間以内の場合、1ヶ月以上の長期に至るものまで様々です。

期間が長いほどお互いにとって効果が期待でき、ミスマッチの可能性も低くなりますが、その分企業にとっても学生にとっても負担は大きくなります。

インターンシップの報酬はどうするか?

報酬に関しては、セミナーや研修など教育をする内容の場合には、発生しない企業が多いようです。反対に長期間にわたる場合や、労働基準法に定義されているように労働者とみなされるケースに関しては、報酬が発生する傾向があると思われます。

インターンシップの参加や募集方法を設定する

内容が決まったら、自社の受け入れ体制やキャパシティを考慮した上で、参加方法を設定する必要があります。

多くの学生を集めたいのであれば「参加型」、ある程度の人数に制限して実施したいのであれば「先着型」が向いているでしょう。
一人ひとりと話して考えや意欲を確認した上で行いたい、という場合は「選考型」をおすすめします。

参加方法が決まったら、ホームページやインターン・求人サイト、大学のキャリアセンターや知人を通した紹介など、それぞれに応じた方法で募集してくださいね。

このように、事前に設定することはたくさんあります。自社の良さや業務内容を知ってもらうためには、インターンシップの内容が一番重要だと考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、他にも大事なことがあります。それは「現場の人々の働く様子がどうであるか」ということです。

どんなに素晴らしい仕事であっても、その場で働く人たちが憂鬱そうであったり、ギスギスした雰囲気の職場だったらどうでしょうか。魅力的に感じないだけではなく、就職した先のイメージもなかなかしづらいかもしれません。

反対に社内の関係が良く、目標を持ちやりがいを感じて働いている姿や、そのような話を聞けたとしたらどうでしょうか。

企業へ魅力を感じることはもちろん、自分がこれからキャリア形成をしていく上での参考にもなるはずです。

学生たちは、現場で実際に働く人々の働き様や人柄なども見ているということを忘れないようにして内容を決めていきたいですね。

インターンシップを行う際に準備すること

インターンシップの内容が決まったら、実際に学生を受け入れられる体制を整えていきます。

また内容の企画や実施する会場はもちろん、連絡ツールや1日のタイムスケジュールなどもきちんと決めておくことが大切です。開始時間や終了時刻、何にどの程度の時間を当てるのかや休憩のタイミングなど1日の流れを細かく設定しておきます。

同時にフォローできる体制や、リスク管理の対策も十分に立てておきましょう。

報酬が発生するインターンシップを行う場合は、インターンシップ用の雇用契約書の用意も必要です。もしこれから用意するという企業であれば、作成に当たって一度専門家に相談してみるのもおすすめですよ。

さらに担当する人材の選定や確保も重要です。

先ほど述べたように、学生たちは企業の仕事の実態や職場の雰囲気」など、開示されている情報だけではわからない点を知るためにもインターンシップに参加しています。

インターン生たちと積極的にコミニュケーションを取り、彼らのニーズにも答えられるようにしていくことで満足度もあがり、効果的なインターンシップにすることができます。

インターンシップを行う際の注意事項

ここまでインターンシップの内容や事前の準備について解説してきましたが、実際にインターンシップを実施する中でも、注意しなければならないことがあります。以下に主な注意事項をあげていきます。

ここまでインターンシップの内容や事前の準備について解説してきましたが、実際にインターンシップを実施する中でも、注意しなければならないことがあります。以下に主な注意事項をあげていきます。

①募集時に「スケジュールの掲載」をしておく

学業と両立してインターンシップを行うことは簡単なことではありません。

スケジュールの日程の他、開始・就業時間などがわかることで、学生側もインターシップに参加するための調整がしやすくなります。短期間の場合はもちろん、長期間の場合でも目安にできる程度のスケジュールを把握できるようにしておくことが望ましいです。

②事前説明を丁寧に行う

最初に、できるだけ企業や業界の概要について理解してもらった上でインターシップに臨めるよう十分に説明をしておきましょう。インターンシップの目的やゴール設定は、双方がしっかり共有していなければなりません。

もし共有できていない状態で行った場合、インターンシップの意味や結果がわかりにくくなってしまい、学生たちの満足度にも影響する可能性があるからです。

③インターン生とのコミニュケーションをしっかり取る

インターン生とは積極的にコミニュケーションを取るようにしましょう。

様々な立場や年齢層の社員とコミニュケーションすることで、社内の雰囲気や働き方を知ってもらうことはもちろん、適切なフォローやアドバイス・フィードバックなどは学生がインターンシップでの成果を感じられる機会になるからです。

また自分への評価や課題がわかることは、学生たちの意欲を高めることにも繋がります。

コミニュケーションの中では、パワーハラスメントやセクシャルハラスメントになるような言動にも注意してください。無意識のうちのちょっとした発言でも、相手にとってはパワーハラスメントやセクシャルハラスメントになってしまうこともあります。インターンシップを実施する前に、企業全体で一度確認をしておくと安心かもしれません。

④インターンシップ実施後にはアンケートを行う

インターンシップを実施した後は、必ずアンケートを行うようにしてください。

目的に沿った内容が実施できているのか、また学生たちにとって有意義な内容になっているかなどを把握することができるからです。

アンケートの項目は、「企業への理解度」や「社員の対応」「インターンシップに参加してみての満足度」など具体的なものにしましょう。

良かった点や改善点を知りPDCAを繰り返すことで、さらに良いインターンシップを作り上げていくことができますよ。

インターンシップの実例をご紹介

2023年卒業予定の大学生および大学院生に対して、株式会社リクルートが行った調査では、83.2%の学生が何らかのインターンシップに参加したことがある、と回答しています。

インターンシップへの平均参加回数が9.93回であるのに対し、1日以下のプログラムへの参加は8.64回という結果が出ており、短期間のインターンシップもニーズがある様子が伺えます。

また最近では、対面で行うインターンシップの他に、オンラインでインターンシップを行う企業も増えてきました。

いくつか実例をご紹介します。

【実例】

  1. 企画を立案し、現場社員に発表する
  2. 営業に同行し、そこから学んだことをプレゼンテーションしてもらう
  3. 営業に同行し、そこから学んだことをプレゼンテーションしてもらう
  4. 工場見学や製作している商品を体験、接客体験
  5. アプリ開発やプログラミング実践
  6. 他社リサーチなどをして新商品の企画や改善策を提案する
  7. レクリエーションや社員インタビュー、先輩との座談会

どのプログラムも、実施後にはきちんとフィードバックを行い評価することで、学生たちの満足度をあげ、ニーズに応えることができます。ぜひ自社に合ったインターンシッププログラムを考えてみてください。

引用:株式会社リクルートキャリア 
2023年卒 就職活動TOPIC インターンシップ・1day仕事体験 参加学生の意識調査

インターンシップ成功の鍵は十分な準備にあり

いかがでしたか?
今回は、新卒採用やインターンシップを成功させるためにまず押さえたいポイントや、実例をご紹介しました。

インターンシップにはたくさんのメリットがありますが、受け入れ体制が整えられていないと期待する成果が得られないどころか、反対にマイナスなイメージを与えてしまいかねません。

そのようなことにならないよう、今回お伝えしたポイントを参考に事前準備をしっかり行うように心がけてください。

十分な準備が整ったら、優秀な人材が見つかるようにホームページや求人サイトなどを活用してインターン生の募集開始です。​​

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この記事を書いた人:牛川

  • マーケティング事業部/制作チーム
  • 入社2年目の牛川です。 愛しの弟が上京してしまい傷心中です。

 

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