
「せっかく入った若手社員がすぐに辞めてしまう…」
「一人やめたらまたひとり、ふたり…と若手社員の退職が続く…」
みなさんはこんな経験ありませんか?
新卒入社の若手社員に至っては、約3割が3年以内に辞めてしまっているのが現状…。せっかく育てた若手社員が早々に退職してしまうのは、会社にとって大きな痛手ですよね。
5年、10年…と長く働き続けてもらうには、どんな対策をすれば良いのでしょうか?
若手社員が早期離職してしまう会社の特徴から、今から取り組める対策までお伝えしていきます!
若手社員のホンネ!イマドキ若手社員は何を考えている?
イマドキ若手社員、いわゆるZ世代と呼ばれる人たちには仕事に対してどのように向き合っているのでしょうか?
考え方について
- 仕事よりもプライベートを重視したい
- 自分の行動に自信がない人が多い
成長について
- 成長を感じる瞬間の第一位は「自分ひとりでできるようになること」
- 半数以上の人が「失敗したくないので責任ある仕事は任されたくない」
指導・育成について
- 実践する前に「意味」を説明してほしい
- できている部分は褒めてもらえた方が成長出来る
https://jmam.meclib.jp/imadokisurv_2022/book/index.html#target/page_no=1
イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2022 株式会社日本能率協会マネジメントセンター
若手が辞めていく会社の特徴
厚生労働省の令和3年上半期雇用動向調査結果のデータには
男性
1位:職場の人間関係が好ましくなかった(13.1%)
2位:給料等収入が少なかった(9.9%)
3位:会社の将来が不安だった(9.6%)
女性
1位:労働時間、休日等の労働条件が悪かった(15.5%)
2位:会社の将来が不安だった(11.7%)
3位:給料等収入が少なかった(11.1%)
※20-24歳のデータを使用
とあります。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/22-2/dl/gaikyou.pdf
令和3年上半期雇用動向調査結果の概要 転職入職者が前職を辞めた理由
このデータから、若手が抱えている不安や不満が見えてきますね。
若手社員が長く続かず辞めてしまう会社には、他にどのような特徴があるのか解説していきます!

1. 入社前後でギャップがある
入社前と入社後でギャップを生み出してしまっていませんか?
求職者は入社前に、給与、残業の有無、仕事内容、昇給制度…など、確認し納得したうえで入社を決めています。
ですが、例えば「研修期間3ヶ月経った後は●部に配属」と伝えられていたにもかかわらず、人手不足の関係で研修期間後も異動させてもらえない…などであればどうでしょうか。
誰でも「騙された」と思いますよね。
会社への信用を無くすだけでなく、今後その会社で働くモチベーションさえも失ってしまいます。
入社後の本人の適性や能力を踏まえ、互いが納得したうえでの変更は仕方がないことです。
しかし一方的な都合で契約を守らなかったり、本人の希望を無視した決定をしてしまうのは絶対にNGです!
2.正当な評価がなされない・評価の基準がわからない
あなたの会社は評価の基準が明確になっていますか?また、それを社員と共有できていますか?
評価の基準が知らされないままだと、若手社員は何を目標に頑張れば良いのかわかりません。
上司の好き嫌いで評価が決まっているのでは…?と疑ってしまうことも。
目標を示すことで社員のモチベーションに繋がり、「頑張りを認めてもらっている」という実感を得ることもできます。

3.若手社員が気軽に相談できる環境がない
若手社員だけにかかわらず、退職理由の1位は人間関係です。
ですが正直、社長や上司や頑張りではどうしようもない部分もでもありますよね…
「前はこんなことなかったのに、ミスが増えた社員がいる」
「表情が暗く休みがちになった」
そんな若手社員がいたら要注意!
もしかしたら人間関係で悩んでいるのかもしれません。
人間関係の悩みは特に若手社員は相談しづらく、一人で抱え込んでしまっているかもしれませんよ。
4.意見を言いづらい、コミュニケーションをとりづらい
若手社員は、自分の意見を聞いてもらえる環境があったり、周りとストレスなくコミュニケーションが取れる環境に働きやすさを感じます。
「なんとなく話しかけづらい」
「意見を言う場がない、聞いてもらえない」
そんな風通しが悪い職場はストレスが溜まってしまう一方です。
長く勤めている上司にとっては当たり前のことでも、年数の浅い若手社員にとっては働きづらく感じているポイントかもしれませんよ。

5.プライベートの時間がつぶれている
会社のイベントや飲み会などへの参加を強制してしまっていませんか?
もし嫌だと思っていても、若手社員はなかなか言い出しづらいですよね。
最近は、仕事とプライベートは切り替えたいと考える若者が多い傾向にあります。
ワークライフバランスを重視しているのに会社のイベントが多くプライベートの時間が減ってしまうと、それは充分に退職理由になり得ます。
もちろん職場でのイベントを好む若手社員もいます。
だからこそ大切なのは「参加を強制しないこと」。
本人の希望に合わせて参加/不参加を自由に決められると、誰もがストレスなくイベントを楽しむことができますよ。

優秀な若手が辞める理由
退職理由を伝えるときに、上司や会社には本音を言っていない若手社員が多いのも事実。
若手社員が辞めてしまう本当の理由は何なのでしょうか?
上司に魅力を感じない(目標になる人がいない)
若手社員は、上司や先輩社員の姿を「この会社で働き続けた数年後の姿」としても見ています。
上司を見て「数年後こうなりたい」と思わなければ、「この会社で働き続けても意味がない」と感じてしまうこともあるんです。
若手社員にとって上司や先輩社員の魅力=その会社の魅力でもあります。
上司がイキイキと働いているかどうか、は若手社員にとって会社で働き続けるかどうかの大きな判断材料になりますよ。
成長できない環境だと感じる
特に、会社を通して個人のスキルアップをしたいと考えている若手社員にとっては「成長できる環境かどうか」は重要です。
特に現代は、個人のスキルアップのために会社に属する人材も多くいます。そういった人材は会社を選ぶ際にも「成長できるか」を軸に会社を選んでいます。
給与や労働時間より成長を重要視しているような人材、なんとしてでも逃したくないですよね。
人手が足りないからと言って毎日同じ仕事ばかりさせたり、業務に対する上司からのフィードバックが無い環境にあると、スキルアップができる職場に転職してしまう可能性があります。
できる人材だからといっても業務を任せきりにせず、本人自身も成長を感じられる環境にすることが重要です。

仕事の意味・目的がわからない
若手社員にも会社の理念や方向性をきちんと伝えていますか?
若手には関係ない、と思っているなら大間違いです!
社会人経験の浅い若手社員は、自分の業務の範囲しか見えず、「なんのために仕事をしているのかわからない」となることもしばしば…
そんなときに重要なのが「会社の理念や方向性」です。
「この仕事は何に繋がっているのか」
「数年後どんな会社でありたいのか」
それらを知ることで、目の前の業務に意味を感じ、「作業」でなく「仕事」として捉えることができます。
もちろん人それぞれではありますが、まだやりがいや面白みを見つけられていない若手社員にこそ、会社の理念や方向性の共有が重要なんです!
若手社員の離職を防ぐためには
これまでご紹介した「若手社員が辞めていく原因」を踏まえ、若手社員に長く働き続けてもらううめにどのような対策ができるしょうか?
若手社員とのコミュニケーションの場を設ける
若手社員とコミュニケーションを取るための場を設けましょう。
小さな不安や悩みがあっても、「相談するほどでもない」と思い溜め込んでしまいがちです。
だからこそ、会社からそういった機会を設けることで、不安や悩みを聞き出すことができます。
上司と社員が、腹を割って話せる場ってなかなか無いですよね。
1回きりではなく定期的に行うことがポイント!
複数回行うことで信頼関係が生まれ、若手社員も本音を話してくれやすくなりますよ。
1o1での面談、ランチ、コーヒブレイク…方法はなんでも構いません!
できるだけ少人数(できれば1対1)で行うことがポイント。少人数の方が若手社員も気軽に本音を話しやすいですよ。

評価の基準を共有する・評価制度を整える
評価制度があっても、その評価の基準を知らされていなければ、何を目標に頑張っていいのかわからなくなります。
場合によっては「社長や上司の好き嫌いで判断してるのでは…?」と思い、会社への不信感につがってしまうことも。
ある程度仕事を覚えた2~3年目の社員は特に要注意です!
評価の基準を共有することで、目標意識も生まれ、モチベーション高く仕事に取り組むことができますよ。
成長やキャリアに関してヒアリングする
「若手が辞めていく会社の特徴」でお伝えした、「入社前後のギャップ」の解消のためには、社員の本音に耳を傾けることが大切です。
社長や上司は当たり前だと思っていることでも、若手社員にとっては違和感に感じていることがあるかもしれません。さらに、若手社員自身も入社前と入社後では、スキルアップやキャリアアップに関する希望が変わっていることも。
本人の意思を聞かないまま、本人の希望とは違う部署に配属…そして「やりたい仕事ができない」という理由で退職…そんな勿体無いことしたくないですよね。
「言ってくれたら手がうてたのに!」とならないためにも、定期的にキャリアや希望に関するヒアリングの機会を儲けましょう。

若手社員の声に耳を傾けましょう!
いかがでしたか?
若手社員の退職が多いのを、本人のやる気のせいにしたり、やみくもに給料アップを考える前に、まずは若手社員の声に耳を傾けてみましょう。
社長や上司が気づいてない意外な部分に課題が隠れているかもしれませんよ。
ヒアリングした内容をもとに改善を行い、誰もが働きやすく長く勤めてもらえる職場に近づけていきましょう!
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