
看護師あるある?独自の身だしなみルールとは?
ナインデザインのライター担当の田中です。
突然ですが、質問です!
「看護師を思い浮かべてください」と言われたら、あなたはどんな人を想像しますか?
白い看護服で、暗めの髪色で、アクセサリー類はほとんどなく、ナチュラルな化粧をしていて…。
看護師のイメージって、どうしても似通ってしまってしまいますよね。
数ある医療従事職種の中でも、看護師は特に身だしなみの規定が厳しいもの。
そのため、想像する看護師像も同じような人になってしまうのです。
しかし最近では働き方改革や時代の流れから「看護師の服装規定」を見直す声が上がっています。
あなたの医院には、身だしなみの規定はありますか?
もし時代の流れを知らずにいると、求職者も所属スタッフも離れて行ってしまうかもしれませんよ!
離職の原因は身だしなみルールにある?
「身だしなみのルールが原因で仕事を辞める」
そう聞くと「そんな理由で?!」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、実際に
「身だしなみ規定が厳しくストレスを感じる」
「仕事だけでなくプライベートも縛られてしまう」
など、公私ともに窮屈な思いを抱えている看護師も多くいらっしゃるのです。
「総合病院だったけど意味のない規定が多くてクリニックに転職した」
「人の目を気にして仕事するのがイヤになって看護師を辞めた」
せっかく看護師としてキャリアを積んでいける環境があるのに、身だしなみルールが原因で離職…。これでは本末転倒ですよね。
身だしなみルールの規定の窮屈さは、現場で実際に縛られている本人以外では意識しづらいと思います。
今回は、現場で働く看護師の目線になって身だしなみルールを見直していきましょう。

看護師による「こんな身だしなみルールはいやだ!」
それでは、実際にどんなルールがあるのでしょうか?
代表的なものとして、服装・装飾品・化粧と髪色の3つを確認していきましょう。
服装の規定〜決まった色しか着られない!〜
看護服はもちろん、カーディガンや下着、靴下などにまで規定があること、あなたはご存知でしたか?
- 下着や靴下は白のみ
- ストッキングはベージュのみ
- タイツ着用の際は外へ見えないように履く
- カーディガンはモノトーンカラー以外NG
- インナーにタートルネックはNG
…などなど、「そんなところまで?」と驚くような規定がたくさんあります。
カーディガンに関しては、着用を認めていない医院も。これでは、冬場は体調を崩してしまいます。
中には、「動きやすい服装で歩きやすいスニーカー」など、通勤服に制限をかけている医院もあります。私服もおしゃれがNGだったら、仕事帰りの食事もちょっと敬遠してしまいますよね.
装飾品の規定〜アクセサリーは華美でないもの〜
服装の次は、指輪やピアスなどのアクセサリーの規定も確認してみましょう!
- ネックレスは見えないようにする(もしくはNG)
- 指輪は結婚指輪以外NG
- 時計は装飾が少なく華美でないもの
- メガネも派手なフレームはNG
- ピアスはシンプルなものを両耳一つずつのみ、もしくはNG
- ヘアゴムは黒紺茶のみ
- ヘアアクセサリーは華美でないもの、リボンなどはNG
衛生上の問題や危険が及ぶものについて非承認としているなら理解できますよね。
例えば、ジャラジャラとしたヘアアクセサリーでは看護の邪魔になりますし、装飾の多いピアスやネックレスは、機材に引っかかるなどしたらご自身が怪我をする可能性があり、大変危険です。
そう考えると、やはりヘアゴムの色指定や結婚指輪以外の指輪NGなどは「オシャレは絶対にNG」にしたい医院側の気持ちが見え隠れしていますよね。
化粧と髪色の規定〜看護師に派手な化粧と明るい髪色はNG〜
最後に、化粧と髪色の規定も確認してみましょう!
- 派手な化粧はNG
- アイシャドウはブラウン・ピンクなどの落ち着いた色味のみ
- まつげエクステやまつげパーマはNG
- マニキュアは透明〜薄いピンク色のみ
- カラコンはNG
- 髪色は7番まで
- 肩より長い方は束ねてお団子にする
長い髪を垂らしたままでは医療現場で様々支障をきたすことはわかりますが、それ以外で医療に関係する事項って無いですよね。
男性看護師においては「髭はNG」という医院も多く見られるようです。髭を生やした医師は多くいらっしゃるのに、これも不思議ですよね。
理由のない身だしなみルールは求職者を遠ざけている可能性があります!
先述のように、もしものことがあったときや衛生面の観点など、理由があって定めている規定もあります。
とはいえ、他の多くはただ古いしきたりが残っているだけの規定です。
医院は、比較的ご年配の方が多くいらっしゃるところです。入院病棟は尚のこと。
ご年配の方の中には、派手な髪色や華美な装飾・化粧を快く思わない方もいらっしゃるかもしれません。広く受け入れてもらうために、昔から定めた古いしきたりを残している医院が多いと思われます。
一方で、理由のない規定は現職員だけでなく、求職者をも遠ざけてしまう可能性があります。
「ガチガチに規定があるより、自由な方が風通しも良さそう」
「厳しい患者様が多いのかもしれない…」
「お局さんがいる医院だったらいやだ」
など、実態とは違うなかで勝手なイメージが定着しているかもしれません。
過度な規定は、求職者からの印象を悪くしてしまいますよ!
古い身だしなみルールを見直してスタッフがのびのびと働ける環境づくりを
髪色規定もよく聞きますが、現在は現場で働く外国人スタッフも多くなりました。様々な人種が活躍するグローバル社会において、髪色・髪型を統一するのも難しくなってきたのではないでしょうか?
最近は、デパートや銀行でも制服を撤廃したりアクセサリーやマニキュアをOKにしたりと、自由な格好を認める風潮が一般化してきています。
この時代の波に乗って、医院も少しずつ規定を自由にしてみませんか?

現場の声も取り入れることで意味のあるルールづくりを
院長・幹部たちだけで取り組みを決めてしまっては、現場の声を聞き逃してしまいます。
ぜひ現場で働くスタッフたちの声も取り入れてください!
そして、理由がある規定についてはしっかり説明をしてあげましょう。そうすることで、スタッフが納得いく意味のあるルール作りができますよ。
ナインデザインが用意している求人採用マニュアルは、スタッフも参加しながら医院づくり・採用システムを構築していくマニュアルです。
求職者が応募したくなる医院づくりの一環として、ぜひ活用してみてくださいね!
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