
株式会社ナインデザインの保守管理を担当しております、中山です。
今回は、新卒採用の市場動向についてご紹介したいと思います。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、毎年、新卒採用市場は変化しています。
近年では新型コロナウイルスの影響を受け、採用手法(特にオンライン)や
採用活動を行なっている企業また業種にも大きな影響が出ています。
有効求人倍率や企業規模の推移を、2022年卒採用から振り返りながら
2024年卒採用はどんな市場になるのか紐解いていきたいと思います。
2022年卒の採用市場の振り返り
では早速2022年卒の採用市場はどのようなものだったのか、振り返ってみましょう。
2022年卒までの有効求人倍率推移
2022年3月に卒業予定の大学・大学院生を対象にした調査によると
有効求人倍率は1.50、前年2021年卒よりも0.03ポイント減少しました。
しかし、20年卒は1.83となっており、新型コロナウイルスの影響か、有効求人倍率は減少傾向にあったようです。

https://www.works-i.com/research/works-report/2021/210427_kyujin.html
引用:大卒求人倍率調査(2022年卒)
従業員規模別の有効求人倍率
また、従業員規模別に見てみると、300人未満の企業は5.28倍と前年の3.4倍に比べ増加しおり、学生側の応募・就職希望が減少したことを示唆しています。
300〜999人の企業も同様の結果となっており、0.89倍、前年の0.86倍と比べ学生側の応募・就職希望が減少しているといえるでしょう。
中小企業の減少とは裏腹に大企業では増加傾向にあり、21年卒の際に新型コロナウイルスの影響で採用を見送っていた大企業が、22年卒では採用枠を増やしたため、例年通りの市場の動きに戻りつつあることがわかります。

https://www.works-i.com/research/works-report/2021/210427_kyujin.html
引用:大卒求人倍率調査(2022年卒)
2023年卒の採用市場の振り返り
それでは、今年の新卒採用市場を見ていきましょう。
2023年卒までの有効求人倍率推移
来年の23年3月に卒業予定の大学・大学院生を対象にした調査によると
23年卒の有効求人倍率は1.58と、前年より0.08ポイント上昇しました。
前年よりも企業の出す求人数が増え、新卒に対する採用も回復傾向にあることがわかります。

https://www.works-i.com/research/works-report/2022/220426_kyujin.html
引用:大卒求人倍率調査(2023年卒)
従業員規模別の有効求人倍率
従業員規模別に見てみると、300人未満の企業は5.31倍、前年比0.03ポイント増
また300〜999人規模の企業でも1.12倍、前年比0.14ポイント増と、中小企業を中心に採用意欲が高まっていることがわかります。

https://www.works-i.com/research/works-report/2022/220426_kyujin.html
引用:大卒求人倍率調査(2023年卒)
2023卒の内定状況
2022年9月1日時点で就職内定率は90.8%と、概ね例年通りの動きとなっております。

ただ、就職内定辞退率は64.7%と前年に比べて少し高く、企業では内定辞退への対策を行なっていく必要があります。

https://shushokumirai.recruit.co.jp/research_article/20220909001/
引用:就職プロセス調査(2023年卒)「2022年9月1日時点 内定状況」
2024年卒の採用市場について
これまで22年卒と23年卒の採用市場のデータを見てきましたが
21、22年卒に落ち込んでいた採用市場が23年卒、今年を節目に
中小企業を中心に回復傾向にあることがわかりました。
このまま例年通りの採用市場になると、中小企業では売り手市場の継続また
有効求人倍率の高さから、厳しい採用活動になることでしょう。
そんな、中小企業の方に向けて24年卒獲得に向け準備すべきポイントをご紹介します。
新卒採用を成功させるためには
採用方法を見直しましょう
自社が求める人材はどのような求人媒体などを使っているのかリサーチをすることが重要です。
新卒採用であれば、リクナビやマイナビといった大手求人メディアやSNSを使いリサーチしていることでしょう。
リクナビやマイナビは掲載料が高い…そう考えられている方も少なからずいらっしゃると思います。
そんな方へは、自社の求人採用サイトを持つことをお勧めします。
自社独自の求人採用サイトになりますので、スタッフインタビューや新卒社員の1日など様々なコンテンツを載せることができます。
明確な採用担当者がいる企業であれば、自社で採用活動を行うことも可能ですが、採用に割く時間があまりないといった場合は、人材紹介会社や求人採用のコンサルティング会社に頼むことも、採用成功への近道となります。
ミスマッチを減らしましょう
ミスマッチが発生しないよう工夫しましょう。その為には、まず自社が求めている人物像を明確化することが重要です。
ペルソナを設定するとよりミスマッチを防ぐことができます。
欲しい人は何歳?前職はどんな仕事をしていた?結婚はしている?など細かく設定しましょう。
また、求人を出すときにはより多くの情報を包み隠さず掲載しましょう。
情報を隠す必要はありません、逆に見栄を張り嘘の情報を掲載してしまうとミスマッチどころか、企業の信用を失いかねません。
入社後のフォローができる態勢を整えておきましょう
新入社員が企業で活躍できるようにフォローをしましょう。
声掛けなどを行い、積極的に新入社員と関わっていきます。
ただし、過度なフォローは逆に離職の原因にもなってしまいます。
相手の性格や心理状況などを考慮してあげることも重要です。
フォローをすることで、新卒社員も成長することができ、企業の成績UPにもなることでしょう。
あなたは今、新入社員に関われるほどの余裕はありますか?
余裕を持った仕事ができるように意識することも大切です。