歯科衛生士の離職率は高い? 獲得方法についてご紹介

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こんにちは、なるほど!デンタル人事編集部の中山です。

「うちの医院は離職率が高い」

「数年以内に辞めるスタッフが多く、なかなか定着しない」

とお悩みの院長先生や人事担当者の方も多くいらっしゃると思います。

実際問題として、歯科衛生士の求人倍率は22.6倍と、他の職種に比べ圧倒的に人手が足りていない状況です。

歯科衛生士の中には「売り手市場だから合わなかったら、すぐに次が見つかるでしょ」

と考えてらっしゃる方も中にはいるかもしれません。

そう捉えられてしまっているのであれば、離職率が高いのも頷けますよね。

そんな悩みを抱えているあなたへ

今回はなぜ離職率が高いのか、また求職者の獲得方法についてご紹介していきます。

実際の離職率・離職者はどのくらい

実際の離職率また離職者はどのくらいいるのか、というところですが

公益社団法人 日本歯科衛生士会が発表している歯科衛生士の勤務実態調査報告書(令和2年3月)によりますと

現在の職場における勤務年数(常勤)において「5年未満」が38.7%

「5〜10年未満」が19.9%と、10年未満で既に半数を超え

5年未満では約40%と多くの方が転職されていることがわかります。

また、歯科衛生士の就業状況として、歯科衛生士の88.1%が就業しており、

その一方で11.9%の方は歯科衛生士として就業しておらず、離職が続いている状況です。

なぜ5年と経たずに職場を辞めてしまうのか、その理由について迫っていきたいと思います。

歯科衛生士の辞めたい理由3選

なぜ、これだけ短い期間での転職者が多く、裏を返せば辞められた方がいるのか

辞めた理由として「人間関係」や「職場環境」などは多く聞きますが、では実際にどのような理由で辞めているのか

今回は辞めたい理由として最も多かった3つを取り上げたいと思います。

結婚・出産・育児のため

歯科衛生士の9割近くが女性ということもあり、結婚・出産・育児を機に退職・転職するケースが多く

また、産前産後休暇や育児休暇などもあるため、どうしても長期的な離職になってしまいます。

復職できても、勤務時間などで折り合いが付かず、他の医院へ転職…なんてことも考えられます。

給与・待遇への不満

歯科衛生士の平均年収は300〜400万円と他の国家資格の仕事に比べても高くない数字となっています。

現に今こうしている間にも、給与や待遇に不満を持つ人が辞めるかどうか悩んでいる状況ともいえます。

特に人手不足の中、一人のスタッフへの負担が大きくなったり、土日祝の勤務などでプライベートの時間が取れず

さらに不満を溜め込んでいるスタッフも少なくはありません。

人間関係

歯科医院の多くは、10人以下と小規模で働くことが多く、

一度関係性を失敗してしまうと修復することが難しく、孤立の原因になったり、

また派閥などができてしまうと居心地の悪さに離職してしまう人も少なくありません。

またそれは同僚の歯科衛生士などに限らず、経営者である院長との人間関係が原因で辞められる方もいます。

理不尽な言動や、パワハラ・モラハラだと感じ誰にも相談できず辞められるといったケースもあります。

歯科衛生士の離職を防ぐためには

求職者の獲得から見直そう

歯科衛生士が辞める理由の一つとして【ミスマッチ】が起きているかもしれません。

「思っていた仕事内容と違った」「給与は高かったはずなのに、手当が全くついてないんだけど」など

正確な情報が伝えきれておらず、離職につながっているのではないでしょうか。

その原因と解決方法についてご紹介いたします。

求める人物像が決まっていない

人手が不足しているからといって、やみくもに採用をしていいというわけではありません。

まずは求める人物像を決めること、どのようなスキルを持っていて、どのような経験を持った歯科衛生士か

十分に決めてから採用活動を始めましょう。

求人に関する情報が不足している

その求人に正しい情報を載せることできていますか?

求職者の多くが不安を抱えながら、転職活動をしています。情報が少ない、また正しい情報を記載をしていなければ

「ここブラックなんじゃ…」という印象を与えかねません。

また実際に働いてみたものの「思っていた仕事と違った」

と離職のきっかけにもなってしまいます。

求人媒体を活用できていない

Webの発展に伴い、多種多様な求人媒体が登場してきました。

その中でも専門的な職種に特化した求人媒体もありますが

そういった媒体を活用できていないことも、原因の一つかもしれません。

適切な求人媒体に掲載すれば、より多くの歯科衛生士

に求人を見てもらうことができますよね。見てもらう機会が増えれば、おのずと応募も増えていきます。

ここまで、原因についてご紹介してきましたが、ではどのようにすれば【ミスマッチ】を防ぐことができるのか、詳しくご紹介していきます。

求める人物像を明確にするためには

現場へのヒアリング

実際に、現場で働くスタッフはどのような人を採用して欲しいと思っているのでしょうか。

ヒアリングなしに採用をおこなってしまうと、現場と人事の間で摩擦が起こってしまう可能性があります。

必ずヒアリングを行い、どのような人が欲しいのかを決めていきましょう。

どの職種が今足りていないのか

  • 歯科衛生士
  • 歯科助手

など

歯科衛生士であればどんな人が欲しいのか

  • 全くの未経験者
  • 新卒教育ができる人

など

絶対に必要な条件を決めていきましょう。

ヒアリングが終わったら次に、応募に絶対に必要な条件を決めていきましょう。

「学歴は?」「年齢は?」「経験・スキルは?」

条件を決めるコツとして、本当に必要かどうか自問自答して精査してみましょう。

学歴…大学卒(衛生士の資格を持っていれば専門卒でもいいのでは?)

年齢…不問(若いスタッフが多いので、20代活躍中や歓迎などの文言も入れた方がいいのでは?)

経験…5年以上(新人教育ができるだけのスキルがあればいいので5年以上と記載しなくてもいいのでは?)

求人情報を充足させるためには

求人の書き方に注意する

多くの求職者は不安の中、転職活動をしています。

もしも求人の仕事内容が「歯科衛生士 業務全般」と書かれているだけでは

どんな職場でどんな患者様を相手に、どんな仕事をしているのか、全く想像がつきません。

求職者に応募してもらうためには、自院で働くイメージを持たせることが重要です。

より具体的により詳細に箇条書きでも構いません、書き出していきましょう。


【主な業務内容】
■歯科衛生士業務全般
一般歯科治療、小児歯科、矯正歯科、インプラント、歯科口腔外科、審美治療、ホワイトニング、歯周病治療、予防・クリーニング など

医院の魅力を言語化

歯科衛生士の求人倍率は22.6倍と他の職種に比べ、圧倒的に売り手市場となっています。

自院の魅力を伝えることができなければ、「どこも同じに見える…」と感じられてもおかしくはありません。

【院長の人柄・職場の雰囲気・人間関係】【教育制度】など

辞めたい理由をカバーできるような魅力を伝えることが重要です。

詳しくはこちらの記事でご紹介しております。ぜひご参考にされてください。

求人媒体を活用するには

職種によって適した求人媒体を使う

多種多様な求人媒体が展開される今、どの求人媒体を使えばいいのかという悩みも多いでしょう。

近年では、それぞれの専門職(職種)に合わせた求人サービスも展開されています。

歯科衛生士の採用に適したおすすめの求人媒体は主に以下のサイトとなります。ぜひご参考ください。

グッピー(GUPPY)10,000円からと低価格での掲載が可能

ジョブメドレー(JobMedley)成功報酬型で掲載は無料

クオキャリア(Quocareer)Webサービスに留まらず合説やパンフレットなど様々なサービスを展開

まとめ

今回ご紹介しました、求職者の獲得からの見直しについては、歯科衛生士だけでなく

歯科医師や歯科助手、受付など様々な職種にも活用いただけます。

ご紹介したポイントが応募獲得のご参考になれば幸いです。

また、院長・事務長・採用担当者の方のための「歯科衛生士 採用セミナー」を開催しております。DHが応募したくなる求人票の作り方や競合医院に勝つ方法などをセミナーの中でご紹介しております。興味のある方はぜひご参加ください。

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