
求人採用コンサルタントの株式会社ナインデザイン、制作部の巻です。
「オワハラ」と呼ばれるハラスメントが話題になりはじめて大分経ちますね。
オワハラとは「就活終われハラスメント」の略です。
自覚なくオワハラをはたらいてしまうパターンも多いので、
採用担当者はきちんと学び、防止策をしっかり心に留めておく必要があります。
本記事で詳しく解説しますので、皆さまのご参考になれば幸いです。
オワハラ=就活終われハラスメント
「オワハラ」という言葉を知っていますか?
数年前から就活生の間で使われているキーワードです。
オワハラは「就活終われハラスメント」の略。
内定を出した学生に辞退されないように、「就職活動を終われ」と圧力をかけるハラスメントを指します。
企業側としては、せっかくゲットした学生を他の企業に取られたくないのが本音です。
その気持ちが強すぎるあまり、強い言葉で迫ったり、毎日のように来社させることで物理的に拘束したり、辞退しづらい状況に追い込んだりなど…他社の選考に参加させないよう、いろんな形で妨害してしまうんです。
「従わなければいいのに!」
「企業と学生は対等じゃないの?」 と思いたいところですが、
知識と経験が少ない学生さんはどうしても弱い立場になりがちです。
年長者で、かつ上司になるかもしれない相手と真っ向から戦うのは精神的にも難しいですよね。
採用担当者は自身の行動を振り返り、過去の行いがハラスメントに該当していないかを確認してみましょう!
就活生の約1割がオワハラを受けた経験あり
内閣府が行った「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査」では、就活生の約1割がオワハラを受けた経験がある、と回答しています。
オワハラという言葉が聞かれ出したのは2015年ごろから。
7年ほど経ってもなくならない現実が見えてきます。
(出典:就活生の就活・採用活動開始時期等に関する調査|内閣府)

こんな行為はオワハラに該当する!代表的なパターン5選
- 就活をやめるならここで内定を出す、と面接で脅す
- 内定後すぐに長期間の研修を行い、他社の選考を受けられないようにする
- 頻繁に懇親会を開き、欠席を認めない
- 大学の推薦状を突然要求する
- すぐに内定承諾書を提出しないと内定を取り消す、と脅す
このような行動を無意識にとってしまっていませんか?
ポイントは学生の意思が尊重されていない点です。
この会社に入社せざるを得なかった、ではなく、この会社に入社したかった!と言われる企業を目指しましょう。
採用担当者の必死な思いがオワハラに繋がりやすい
オワハラは、採用数をどうしても確保したい採用担当者が陥りやすいNG行動です。
ご存知の通り、働き手は年々減っています。
ひとりの学生を確保するためにたくさんの労力とコストがかかっています。
苦労してやっと採用できた学生を他社に取られたくない気持ちは、皆さん同じですよね。
また、担当者に課せられたノルマや上司からの圧力が引き金となっているケースもあります。
必死になるあまり、ついつい学生が逃げられないようなやり方を選んでしまっているのかもしれませんね。
罪に問われる・損害賠償を請求される可能性もある
学生から訴えられるリスクもあります。
学生をはじめ、日本国民には職業選択の自由が認められています。
もちろん、企業がそれを侵害する権利はありません。
またやり方によっては脅迫罪・強要罪に該当する場合もあります。
犯罪を犯すつもりでオワハラを行うケースは少ないと思いますが、日頃から自身の行動に対して「これはハラスメントに該当しないか?」と警戒心を持っておくことが大切です。

企業のイメージダウンにも繋がる
犯罪に問われなかったとしても、自分の首を絞めてしまうことも。
それは企業のイメージダウンです。
就活生は友達・後輩・大学・SNSなど縦横のつながりを幅広く持っています。
「この企業、オワハラしていたよ」
「体質に問題あるから、応募しない方がいいよ」
このような悪評が広まってしまうと、次年度どころか今年度の応募者も減ってしまう可能性があります。
企業は学生を選ぶと同時に、学生からも選ばれています。
どの方面から見られても恥ずかしくないよう、クリーンな採用活動を目指しましょう!
まとめ
いかがでしたか?
採用担当者の知識不足やハラスメント意識の低さがオワハラを引き起こしていると言えます。
とはいえ、学生の目線になってみると、その問題性は容易に想像できるのではないでしょうか。
就活ハラスメントについて学ぶことで、入社前から学生に愛される企業づくりを意識しましょう!