
ナインデザイン制作部の巻です。
皆さまはトライアル雇用をご存知ですか?
採用をしたい事業者と未経験の求職者が「おためし」でマッチングできる制度です。
事業者と求職者の双方がお互いを見極め合うことで、win-winの採用・就職を実現することができます。
ハローワークを通すのでトラブル回避のメリットも。
今回は、そんなトライアル雇用についてご紹介します。
トライアル雇用は未経験者の転職を支援する制度
トライアル雇用は厚生労働省が進める雇用制度で、
未経験で希望業界への転職が難しい求職者を支援する目的があります。
3ヶ月の有期雇用として採用し、
能力や資質が適正と判断されると正式な雇用へと移行する仕組みが特徴です。
「トライアル雇用」は、職業経験の不足などから就職が困難な求職者等を原則3か月間試行雇用することにより、その適性や能力を見極め、期間の定めのない雇用への移行のきっかけとしていただくことを目的とした制度です。労働者と企業がお互いを理解した上で無期雇用へ移行することができるため、ミスマッチを防ぐことができます。
トライアル雇用 |厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/jigyounushi/page06_00002.html)
そのため、採用できる人材は未経験に限られます。
即戦力を求める求人には向いていないため、その場合は別の求人方法をお試しください。
また、この制度を利用するにはハローワークの「トライアル雇用求人」として求人登録をする必要があります。
通常の求人とは取り扱いが異なるため、ご注意ください。
売り手市場が続く現在、事業者側の採用活動は厳しい状況が続いています。
切り口を変え、未経験者に対象を絞ることで新たなターゲット層に出会えるかもしれませんよ。

メリット1:通常の試用期間とは「解雇」の方法が違う
「3ヶ月?うちの試用期間も3ヶ月だけど、何が違うの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
トライアル雇用が通常の採用と違うのははじめから3ヶ月の有期雇用であること。
つまり、
「この人、うちの社風には合わないかも」
「求める能力に達していないな…」
こんな場合は3ヶ月で雇用を終了させることが可能です。
一般的な採用では、それに見合う相当な事情がない限りは解雇することが難しいのが現状です。
ですが、トライアル採用はいわばおためし期間。
解雇とは異なりますが、3ヶ月後には雇用契約が終了する仕組みなので、良い人材と出会うまで粘り強い採用が可能です。
ここで注意したいのは、求職者にとってもお試しの場であるということ。
いい人材だと思っていても、求職者に働き続けたい!と思ってもらえないと継続での雇用は成立しません。
離職率の多い職場であれば、まずは環境から見直すという対策もオススメいたします。
メリット2:ハローワークを通すことでトラブルを避けられる
皆さまは、社員とトラブルになったことはありますか。
近年はインターネットの発達で雇用関係のトラブルなどの情報が気軽に手に入るようになりました。
個人レベルでも十分なトラブル対応方法が学べますし、
企業の悪い対応はSNSで簡単に拡散・炎上してしまいます。
トライアル雇用のような特殊な雇用契約は、トラブルに発展しやすいとも考えられます。
ですが、上で述べたようにこの制度はハローワークでの登録が必須。
自社だけで完結できないのはデメリットとも考えられますが、何かあった時に事業者・求職者の双方が守られる保証があるのは心強い仕組みだと言えます。

メリット3:トライアル雇用を利用すると助成金が受けられる
トライアル雇用制度を利用すると、条件を満たすことで助成金の受給が可能となります。
金額は、受給対象者1人につき月額4万円×3ヶ月間。
事業者にとってコストがかかる採用活動の負担軽減につながります。
時期によって、詳しい受給条件や金額が異なる場合があります。
詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。
欲しい人材を採用するためのマニュアルができました
いかがでしたか?
トライアル雇用を活用することで、これまで接点の無かったいい人材に出会える可能性がぐっと高まります。
「本当に経験者じゃないと採用できないのか?」を改めて検討してみると、採用の手段は広がるかもしれませんよ。
ただいま弊社では、採用の準備から内定フォローまでを網羅した 「[実践版]求人採用パーフェクトマニュアル」の販売を行なっております。
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トライアル版として、ハローワークの使い方を解説した5章の無料DLが可能です。
この機会にぜひご活用ください!