
皆さんは新卒の学生を採用する際にどのような自社アピールを行っていますか?
高校や大学、専門学校に会社案内を送付したり、企業説明会を開催したり…様々な採用イベントを行っていらっしゃると思いますが、アピールを行うべきなのは学生だけではありません。
保護者から反対されて内定辞退もある
「オヤカク」という言葉をご存知でしょうか?
「オヤカク」とは「内定を出した学生の両親が入社を承諾しているか確認をすること」です。
優秀な学生を採用できても、本人の意思とは関係なく「親」の反対で内定を辞退してしまうことがあります。
「大企業が安定している」という考え方はここ数年で変わってきていますが、未だに就活生を持つ親世代は大企業に就職してほしいという傾向があります。
中小企業であれば大企業と比べて知名度が低くなってしまうので、どのような事業をしている会社なのか、どのような職場環境なのか、安定した生活ができるのか不安になってしまう親御さんも多いのです。
十分に自社の情報を伝えていない、内定後のフォローを行っていないままだと最悪の場合親に反対されて内定を辞退してしまう可能性もあります。
最近ではこの「オヤカク」対策に力を入れる企業が増えてきています。
内定後のフォローについてはこちらで詳しく見ることができますので、是非ご覧ください!
保護者にアピールすべき内容は?
- 企業理念や事業紹介
- これからの経営ビジョン
- 会社の業績
- 入社するとどのような成長ができるか
- 福利厚生
- どのような先輩が働いているのか
など、「どのような仕事をするのか」「どのようなスキルが身につくのか」「将来が安定するのか(長く働けるのか)」細かく情報を開示する必要があります。
また社内の雰囲気がわかるように社員の仕事の様子を撮影した写真を掲載すると、より安心感に繋がります。
保護者にアピールするためのツール
パンフレットの作成
内定後の学生の親御さんに自社の情報を掲載したパンフレットを送付する方法です。
パンフレットの制作費用はかかりますが手元に残るため、保護者の方が確認しやすいツールです。
毎年の採用人数が少なく、パンフレットを作るのが難しい場合は次にご紹介する方法がおすすめです。
求人採用サイトに「保護者の方向け」のページを作る
求人採用サイトのコンテンツに「保護者の方へ」のページを作成する方法です。
このページの中に企業理念や会社の業績、福利厚生などの情報を掲載していきます。
サイトのページであれば内容の追加や変更があった時にすぐに変更ができるので、常に最新の情報を発信することができます。会社の雰囲気や働きやすさを感じてもらえるページにしていきましょう。
まとめ
保護者は、以下のポイントで子どもを就職させて良いか見定めていると考えられます。
- 安定した会社か
- どのような仕事をするのか
- 職場環境と一緒に働く社員はどんな人か
就活生のみにアプローチするのではなく、これからは保護者にも浸透させられるような企業ブランディングを行う必要があります。新卒採用の活動を行う際には、就活生の先にいる「親」を意識し「ここなら安心して働ける」と思ってもらえるようなアプローチを行うことで、内定後の辞退を最小限に止めることができます。