
制作部の巻です。
面接は新たな仲間を選ぶ大事なステップです。
人材選びを間違えてしまうと、会社の将来に大きく影響することも。
今回は、面接で誤った判断をしないための「面接メモ」についてご紹介します。
「あれっ、結局どっちの人を採用したらいいんだろう…?」
とならないよう、上手に活用してスーパー面接官を目指しましょう!
面接メモとは「求職者を客観的に判断する」ためのもの
面接がジャッジの役割を果たしていない=失敗
まず面接の失敗とは、どんな状態を指すのでしょうか?
- 色んな話をしたのに、良し悪しが判断できない
- いいと思って採用したが、勘違いだった
- 自分は採用したいのに、社長や周囲に伝わらず反対される
これらは全て面接の失敗と言えるかもしれません。
面接は、活躍できる人材かどうかの確認作業 です。
にも関わらず、合否で迷う・判断ミス・社内で意見が割れるのは
面接がその役割を果たしていないのです。
では、その原因はどこにあるのでしょうか。
失敗の原因は判断基準のあいまいさ
答えは「判断基準が明確でないから」です。
以前の記事でもお伝えしていますが、
判断基準をしっかり決めることでムダのない効率的な面接ができるようになります。
細かく言うと、質問すべきことが自ずと決まり面接時間を短縮できます。
さらに、合否をすぐに決められるのでかかるストレスやコストを削減できます。
判断基準が定まっていない方は、
面接メモを作りながら一緒に考えていきましょう。

認知バイアスが面接官の判断を狂わせる
「認知バイアス」と言う言葉をご存知でしょうか。
先入観・思い込みとも呼ばれる脳の働きです。
詳しくは下記の記事で解説しています。
合否で迷う・判断ミスなどの問題はこのバイアスが原因かもしれません。
例えば、このような事例が考えられます。
- 声が大きくてハキハキしているので、仕事ができそうに見えた
- 前職の肩書きに引っ張られて、採用要件から外れていることに気づかない
- 運動部=営業が得意なはず…というイメージ
人が自分のフィルターを通して他人を見るとき、このバイアスを避けることはできません。
「自分は人を見る目がある」と自信を持っている人こそ、
バイアスに気づかず失敗しやすいんです。

面接メモの作り方
そんな時こそ、面接メモの出番です!
ここからは具体的な作り方をお伝えしていきます。
面接メモにはあらかじめ判断基準に合致しているかを評価する項目を作っておきます。
ここでは、営業職を例として「話が上手い」を基準としました。

しかし、これは間違いです。
失敗しないためのポイントは、人によって判断がブレるような表現は避けること。
何を持って話が上手いと判断するのか?
そういった細かい認識を社内で統一する必要があります。
例えば、このような言い換えができます。
- 質問したら間をおかず、すぐに返事が返ってくる
- 会話はスローでもしっかり考えて言葉を選べる
- 返答が〇〇秒以内で簡潔にまとまっている
- 常に笑顔と明るい受け答えができる
- 結論を先に持ってくる話し方ができる
いかがでしょうか。
「話が上手い」と一言に言っても、人によってはこんなに差が出てしまいます。
御社に必要なのはどんな能力なのか、社内全体で人物像をしっかり固めることが重要です。
質問項目も記載しておくと迷わない
判断基準を定めたことで、聞くべき質問が自然と思い浮かんでいるかと思います。
それならば、面接で聞く質問を一緒に書いておくと安心です。
面接ではつい盛り上がって話が思わぬ方向に進んでしまうことも。
「聞き忘れた!」とならないようにあらかじめ記載しておきましょう。
面接官が変わっても同じフォーマットを保てるので安心ですね。
面接が終わった後も共有しやすい
面接メモを作るメリットは面接後にもあります。
それは上司や他の人に結果が伝わりやすいこと。
「この人、イマイチだったな…」と思っていても、
上司に「有名大卒?じゃあ採用しよう!」と言われてしまっては面接の意味がありません。
当日その場にいなくても結果が伝わる面接メモは、
こんな時にも効果を発揮するんです。
複数人でメモを取るともっと効果的。
社内全体が納得いく採用になるよう、ぜひ使いこなしてみてください。
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