
本日はアルムナイ制度についてご紹介していきます。
アルムナイ(alumni:卒業生・同窓生)制度とは、一度退職したスタッフとその後も繋がりを持ち、企業(医院)の戦力が必要になった時に復職してもらう制度です。先日タレントプール採用についてご説明しましたが、こちらはいわば「退職者のタレントプール」になります。
アルムナイ制度のメリット
長期間働いていて、やむをえない事情で退職をされた場合これまでの経験を踏まえると優秀な人材といえます。現場の状況も知っていて勝手も分かっている、そんな方がまた戻ってきてくれると嬉しいですよね。その他にもこのようなメリットがあります。
採用・育成コストの削減
以前まで働いていたスタッフを再雇用するため、業務の内容などの育成のコストを減らすことが出来ます。また、性格や能力などの通常の面接などでは分かりにくい部分が事前に分かっているので、ミスマッチも少なくなります。
優秀な従業員の雇用
退職したスタッフは、転職先で新しいスキルや経験を積んでいます。そのため、自社で活躍していた時よりもさらにキャリアアップをした人材の可能性が高くなります。
アルムナイ制度のデメリット
良好な関係を維持するためのコストがかかる
アルムナイ制度は長く勤めている既存のスタッフからはよく思われないことがあります。
人間関係を良好に保ち、不安なく復職してもらうためには既存のスタッフとの交流会や面談の機会を作るなど企業(医院)側からの配慮が大切です。
情報漏洩のリスクがある
退職したスタッフとの関係性を保ち続けるためには、ニュースレター(メルマガ等)の発信や定期的な交流会を行い社内(院内)の情報を発信する必要があります。
退職者はあくまで社外の人間となるため情報漏洩にならないように、提供する情報は慎重に選びましょう。
アルムナイ制度のポイント
アルムナイ制度を導入するには、まず退職者を受け入れる体制づくりが重要になります。
退職者はやむをえない事情での退職の他に、何かしらの不満があって辞めてしまった場合もあるので、そこを丁寧に確認を行い解消する必要があります。
また、社内(院内)全体で退職者を受け入れる風土を構築しなければ制度が定着しないので、制度をきちんと整備し、社内(院内)全体に周知しましょう。アルムナイ制度への理解を示してもらえる社内教育を行うことが大切です。
退職者に定期的なコミュニケーションを取る場合、退職する際にアルムナイ制度の説明を行い必ず本人の許可を得た上で、メールやDMで情報発信を行いましょう。